LIBERO
宮崎椅子製作所さんでは珍しく笠木に背板というオーソドックスな構成のモデルです。座ってみると比較的浅めの奥行きのおかげで、しっかりと背板のサポートが感じられ身体を正しい姿勢に導いてくれます。また肘掛けが足元に干渉しないデザインで、座る姿勢の自由度が高くなっています。
フレームにあらわれるフィンガージョイント。接合の強度アップのために生まれた方法ですが、眺めるだけでも楽しい意匠となっています。マチをとった厚めのシートは素直に平らなのですが、中はダイメトロール(布バネ)が仕込まれていて座り心地を高めています。
隅々まで滑らかなアールを描く接合部に人の手仕事の温かさが感じられます。どこを触っても気持ちいいです。
画像はブナ材、蜜蝋ワックス仕上げです。
木材はブナ、アッシュ、レッドオーク、ケヤキ、ブラックチェリー、ナラ、ウォルナット。シートはファブリックからレザーまで、50種以上。お好みの組み合わせから選べます。
価格 50,160円(税込)〜
デザイン
村澤 一晃
サイズ
W515 D500 H780 SH430 (mm)
これまであまり挑戦してこなかった腰の下まで背中全体を支えてくれる座り心地が欲しいな、という個人的な想いから開発が始まっています。
ハーフアームにしたことで、テーブルにハンギングも可能になりました。(実は開発途中で宮崎椅子製作所のスタッフから指摘されたのですが)
後ろから見た時に目線が集まる笠木、背板、貫の3パーツをきれいに接合する為に、随分と現場からアドバイスをもらいました。
軽快で優しい座り心地が実現した満足の1脚です。(村澤一晃)